近年多発している高齢者への不法販売や振り込め詐欺、児童や女性等への変質行為、窃盗、薬物等の犯罪が身近にも発生しており、犯罪防止の取り組みが求められています。また、異常気象による自然災害や大地震により多くの人命や財産が失われ、災害時の対応や緊急時の備えが求められています。
犯罪や災害への備えは、行政に頼るだけでなく自助・共助による自主的な活動が重要であり、安全安心なまちづくりのために欠かすことはできません。
そのためには、住民自らが防犯防災に対する知識と備えについて意識を高め情報を共有し、向こう三軒両隣がともに助け・支えあう地域の絆づくりが必要です。
~安全・安心で住みよいまち南郷~
地域や家庭において、世代間のちがいでその役割が明確に表現できない昨今、住民一人ひとりのもつ温かいこころが重なり合い、やがて地域に広がるよう隣近所での支え合う組織づくり、助け合いの仕組みづくりに取り組んでいく必要があります。それは、防犯防災にとって、共助となって働く大切な絆です。
深入りするとお節介だとか、個人情報保護法に抵触するとか、なかなかコミュニケーションが取り辛い世相の中、まずは向こう三軒両隣の隣組で、同じ地域で生活する者が日ごろから連絡、連携を保った絆づくりが防犯防災の要となります。そんな小さな隣組を南郷地区全体に築くことが、安全安心なまちづくりにつながる大切な要素です。
地震に対して自主防災として、災害対策をしてきましたが万全ではありません。
大地震が想定されたり、原発や集中豪雨、竜巻など近年の気象変化にも、防災対策を考慮する必要が生じてきました。災害の知識と備え (家具の固定や住宅の耐震化等) は自助として大切です。
南郷地区では、危険個所や未耐震家屋、空家、一人暮らし高齢者などを記載したハザードマップや命の手帳 (非常時連絡手帳) を作成することで、住民の防災や保安対策を検討します。そして、防災・減災マニュアルに基づく共助を、地区、区、組、隣組のそれぞれの役割を訓練し、被害を最小限にする取り組みを行います。
《具体的活動》
南郷地区においても核家族化が進み、地域での繋がりも希薄になっています。
交流と連帯を保つ地域環境を築くためにも、向こう三軒両隣で声掛運動を展開し、挨拶だけでなく健康や安否を気遣い、お互いに思いやりを持って暮らす社会が防犯に最も効果的です。また、自助努力として戸締りの徹底や、自分の屋敷や周辺も清掃し、犯罪者にスキを見せない工夫も必要です。
近年の犯罪の広域性や情報化により、犯罪などとは程遠く思われていた南郷地区においても、防犯を考える必要が生じてきました。
青色防犯パトロール (青パト) や街頭見守り防犯は従来通り継続しますが、人手不足ですのでボランティアを増員する必要があります。また、地区内の隅々まで目が行き届くよう、住民参加の防犯対策も工夫しなければなりません。
《具体的活動》